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◆正しい座り方が安全で一番疲れない
車の操作系というのは、正しい座り方をして初めて使いやすくなっています。そこで今回は正しい座り方について。
まず、シートの背もたれを起こします。日本車で多く用いられているレバー式では、一番起こして固定できるところか、または(お腹まわりが苦しければ)そこから1段倒した位置が基準です。次に背もたれと座面でできた凹みにお尻をぎゅっと収めます。浅く腰かけては意味がありません。
これでペダルを踏んでみます。ブレーキペダル(とクラッチペダル)が奥まで踏み切れて、かつアクセルとブレーキの踏み替えに不自由のない位置までシートを前進させましょう。
そしてハンドルですが、上下できるものなら一番上を握っても肘が軽く曲がるように下げます。これは操作しやすさもありますが、事故のとき、腕が伸び切っていると骨が折れる(最悪、肘関節が砕ける)のを防ぐ意味もあります。ハンドルが前後できるタイプならさらに操作しやすいように調整しましょう。
この状態でスイッチ類に手を掛ければ操作感抜群。灰皿やドリンクホルダーにも簡単に手が届きます。シートベルトもきちんと胸と腰骨を押さえているはずです。そしてこの座り方は、体重がシートに分散されるので長距離でも疲れないのです。
■さらにワンポイント!■この背筋を伸ばした座り方では、視界も格段によくなっているのに気付くでしょう。とくに、背もたれが起きているため、首を軽く回すだけで、左斜め後方、つまり自転車やバイクの巻き込み事故の原因となる部分が、ミラーを通さず目視できるようになります。正しい座り方は安全運転にもつながるのです。
○正しい座り方のためのシート(前席)の知識
●フルバケット・シート(競技向き): 名前のごとく、後頭部から肩、腰、太ももまで、すっぽりと体を包み込む形状。枕の部分まで一体化しています。軽量
なFRPや、高級品はカーボンケブラーなどのハイテク素材を使用しています。ただし、表面 こそジャージを張るなどしていますが、クッションは皆無といっていいし、リクライニングもありません。ドライバーを車に固定するための「器具」といった感じ。ただし最近は非競技用としてリクライニング機構を備えたものもあります。
●バケット・タイプ(スポーツタイプの車に多い): 形はフルバケット・タイプに似ていますが、クッション性もあり、リクライニングするタイプ。車のメーカーによって、カタログではこれを「バケットシート」と言っていることもあります。やはり枕の部分は一体。肩、腰、座面
の両サイドが張り出していて、しっかりと体を固定できますが、少々窮屈な印象。リクライニングは微調整の効くダイヤル式が多く見られます。
●ハイサポート・タイプ(セダン、ワゴンの高性能版、高級グレード車などに多い): 腰、座面の両サイドはバケット・タイプほどタイトではなく、肩まわりの張り出しがないもの。背もたれは肩の高さ以上ありますが、枕は独立しているので上下の調節(ものによって前後もする)が可能。慣れないと少々窮屈に感じるかもしれませんが、作り込んであるものが多く、きちんと座ればノーマル・タイプよりはるかに疲れにくい作りです。
●ノーマル・タイプ(ごく普通の乗用車に多い): ハイサポートタイプに比べ起伏がない。体を固定するための凹凸 が少ないので、乗り降りはもっとも簡単。通常は背もたれが低いけれども、背もたれ部分を高く作った「ハイバック・タイプ」もあって、これなら体格のよい人でも肩までカバーするので、ゆったり座れる感じになります。スピードを出さないのならこれで十分。ただし長距離走行などで座り比べると、作り込みに差を感じることもあります。
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